20年越しのラブソング 2

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「 何でやねん、

嫌いになればいいのに、

見損なったって、最低やって、怒ればいいのに。


何でAはそんなに優しいねん、 」




「 言わなくても分かるでしょ 」





もう二度と想いは伝えない、

隠さなきゃって思ってたけど

どうしても想いが溢れて止まらなかった。




またあの時みたいに突き放されるんだろうか。





今以上に避けられてしまったら

どうしていいか分からない。






「 幼馴染やから 」



でも、廉くんには届いてない。


ううん、違う。

廉くんも気付かないフリをしてるだけ、きっと。





「 分かってるなら聞かないでよ 」






2人の関係が音を立てて崩れていく。


ただの幼馴染でいられなくなるのは

大人になれば当たり前のことだけど。




思い出すのは幸せな想い出ばかり。


戻りたい、

戻ってもまた同じことの繰り返し、


だけど私はずっと廉くんの側にいたいんだ。





「 ごめん 」



私は何度廉くんに謝らせたんだろう。





「 A、やっぱり俺ら… 」


「 もう会わないほうがいいね 」





もうどうしようもなかった。


会えば廉くんを困らせてしまう。




廉くんは何年経っても振り向いてはくれない。





それならもう、






「 バイバイ 」



私たちが選んだのはお別れだった。

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