20年越しのラブソング 2

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それから廉くんは

バイトがあっても私の家には来なくなった。





それどころかサークルにまで

顔を出さなくなってしまった。






「 廉くん、どうしちゃったんだろう 」



「 Aちゃんにも何も言ってないんだ？ 」



「 はい、最近全然会ってないです 」





今日は中島先輩と

2人でご飯に行く約束をしていた。



あれ以来、中島先輩とはよく会うようになって

今では何でも話せる良き相談相手だ。




「 Aちゃんって

永瀬のこと好きなの？ 」



「 え…!? 」




いきなりドストレートに質問してきた中島先輩。


びっくりしすぎてアホ面をしてしまった。





「 よく永瀬の話するから

そうなのかな〜と思ってさ。


それに、よく目で追ってる。


あとはね〜〜 」



「 あ〜〜 もういいです！ 」




恥ずかしくなって

慌てて中島先輩の口を塞いだ。



そんな私を見て笑う中島先輩。





「 あいつのどこが好きなの？ 」



「 優しいところ、ですかね！


あと、気遣いができるとこと、笑顔と、

悲しい時、辛い時、不安な時、

何も言わずに抱きしめてくれるとこ… 」





言ってるうちに何故か涙が溢れてて

そんな私を抱きしめてくれた中島先輩。





「 え……？ 」


びっくりして声を出すと、

先輩はぎこちなく離れていった。

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