純情ブルーローズ2【佐野玲於】

お互いのこと ページ40

Aside









A「 哲さん！お久しぶりです！」


哲「 お、A。確かにちょっと久々。」


A「 最近、社内出勤ばっかで。」


哲「 そっか、お疲れ。」







私の髪の毛、軽くクシャってされて

見上げれば目にシワができてる、哲さんの笑顔




…やっぱりこの笑顔、好きだなあ

でも前の好きとは違くて


それは自分ではっきりわかる






ドキドキ、しないし
胸がキューって、苦しくなることもない








不思議だな



ちょっと前まで、あんなに苦しかったのに

それが嘘みたい








逆に今、玲於くんのこと考えると

胸が痛くなる




あんなに…




はあ、嫌になっちゃうなあ、恋って









A「 哲さん、」


哲「 ん？」


A「 今日って、13時終わりですよね？」


哲「 そう！」


A「 そのあと、ご飯行きません？」








…って、何言ってんだわたし

女とふたりで食事って真希さん嫌だよね







A「 すみま… 」


哲「 いいよ 」







謝りかけた私の声にかぶせるように聞こえた
あっけらかんとした返事







A「 真希さんも誘いますか？ふたりだと真希さん嫌がるんじゃ… 」


哲「 あー、あいつ今日パソコンから離れられないって嘆いてたからいーよ。それに、一応言っとくけど、Aならいーよ！って言いそうだし。笑 」








…真希さんと、哲さんって


本当に、すごくお似合いだと思う






前にふたりが並んでるの見た時も思ったけど



なんか見かけが、ってレベルじゃなくて

お互いのこと尊重しあってて
信頼しきってるって感じで





いいな、そういうの









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