純情ブルーローズ【佐野玲於】

盗み聞き ページ38

玲於side









玲於「 おはよ 」


涼太「 あ、玲於。昨日なんでタクシーやめたの？」


玲於「 え、あー気分。ごめん。」


涼太「 びっくりするじゃん。まあいいけど。笑 」


玲於「 涼太くんならそう言ってくれると思ったよ。」


涼太「 いや、なんでそんな上からなん？」





そう言いつつも笑って許してくれる



涼太くんに限らずメンバーみんなそんな感じだけど


…だから、居心地いいんだよなあ





涼太「 てか俺も路地裏レストラン連れてってよ 」


玲於「 えーなんかやだ 」


涼太「 Aちゃんにも会ってみたいし 」


玲於「 会ったことあんじゃん 」


涼太「 そのときとは関係性が違うじゃん。笑 」


玲於「 関係性？笑 」


涼太「 前会ったときはただのスタッフさんだったけど、今はメンバーの好きな人でしょ？会いたいなー玲於の好きな子に 」




キラッキラの王子スマイルを向けてきてからの

だめ？っておねだり顔




あざといって、まじでこういうことだわ


てか俺にやってどうすんだよそれ








隼「 玲於、好きな人いんの？」



玲於「 いってえ！なんで隼いんの！？」






俺と涼太くんしかいないはずの楽屋に

隼の声が聞こえて、思わず机に腕をぶつける






涼太「 …うわ、痛そ〜 」


隼「 なんでって今来たからじゃん 」


玲於「 …いつからいた？」


隼「 ん？Aちゃんに会ってみたいしってとこ？」


玲於「 まじかよ… 」





見事に名前まで知られちゃったし

よりによって、隼かよ




玲於「 …みんなには言わないで 」


隼「 え？なんで？別に良くない？」


玲於「 いや、おいおいね？言うから。」


隼「 玲於のそれは信用ならないから、ね？涼太くん 」


涼太「 俺に話振らないでよ。笑 」


隼「 いいじゃん！胸のときめきをさ、みんなで共有したいじゃん！」


玲於「 意味わかんねえ 」


隼「 なんなら僕今彼氏いないですし、紹介してくれてもいいっすよ？」


玲於「 は？するわけないじゃん馬鹿なの 」


隼「 じゃあ、話くらい聞かせてくれよ〜 」









龍友「 なにしてん？」





廊下から聞こえた龍友くんの声



まさか、と思って、急いでドアを開けたら

倒れ込んでくるメンバー






はあもうまじで勘弁してよ








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