純情ブルーローズ【佐野玲於】

ほぼ確実に ページ26

Aside









真希「 やばい、それはやばい！」


哲「 だろ？しかも通りすがりの女子高生に見られてもうまじで恥ずかしかった… 」


真希「 無理ほんとお腹痛いやめて！」







ストーカーされてると思って、

角曲がったときに驚かしてやろうとしたら、


まさかの猫だった



っていう哲さんの話に大爆笑の真希さん





ふたりの話、脱線どころじゃないの


もう次から次へとどんどん色々な話してって

よくそんなに話題あるなってレベル



しかもほとんどが面白いし









真希「 は〜！笑った〜！」


哲「 笑い方やばかったけどな 」


真希「 今更じゃん。みんなにその笑い方じゃ彼氏できないって言われるもん。」


哲「 あ〜なるほど〜 」


真希「 いやそこはフォローしなさいよ。」


A「 え、真希さん彼氏いないんですか？」


真希「 いないよ？笑 」


A「 てっきりいると思ってました。笑 」


真希「 いるように見える？」


A「 はい。笑 」


哲「 え？見える？彼氏いないようにしか見えないんだけど。」


真希「 うわもうほんと哲嫌い。そういう哲だって彼女いないじゃん。」


哲「 いーの。俺は好きな人いるから。」





…哲さん、好きな人いるんだ

そっか、そうだよね





真希「 ……初耳。」


哲「 まあ初めて言ったしね。」


真希「 …誰？」


哲「 …言うわけねえじゃん。笑」


真希「 …どんな人？」


哲「 うーん、明るくて一緒にいて楽しい人かな〜ってこの話終わり！はい！」





えーもうちょっとしようよ〜って

口を尖らせて哲さんの腕を少し揺する真希さん




…玲於くん、こんな気持ちだったのかな

今なら痛いほどわかる



好きなひとから好きな人の話を聞くのって

こんなにも苦しい





…しかも、多分

いや、ほぼ確実に、哲さんは真希さんが好きで



私が敵うわけがない








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