純情ブルーローズ【佐野玲於】

ちっぽけな不安 ページ20

Aside






…玲於くんから返信が来ない



いつもは別れた後に今日もありがとうって送ったら

次はいつにする？って秒で返信くるのに



なんで？

もう最後に会った日から一週間ちょっと経つよ？




ついこの前勇気をだして、

また行きたいですって、加えて送ったのに




私なんかした？

哲さんの話したから？


…でも、ほんのちょっとしかしてないし

そんな、気に障るようなこと言った覚えも、ない




ああもうモヤモヤするなあ


このまま玲於くんから連絡来なかったらどうしよう

私もう玲於くんに会うことなくなるのかな







真希「 なに難しい顔してんのっ 」


A「 …真希さん 」


真希「 眉間にシワよってたよ？可愛い顔が台無し 」





そう言われて急いで眉間のシワを手でのばす

まだ老け顔になりたくないもん






真希「 ははっなんかあった？」


A「 うーん、ちょっとだけ… 」


真希「 役に立てるかわかんないけど話だけならきけるよ？」


A「 …仲の良い、友達、から連絡が来なくて 」





自分でそう言って気づく


私と玲於くんの関係ってなんだろう

友達、でいいのかな…？





真希「 どのくらい？」


A「 …一週間くらいです 」


真希「 そのくらいなら私もよくあるよ？忙しいんじゃないかな 」


A「 …普段は秒で返信してくる人なんです 」


真希「 うーん、もうちょい待ってみたら？それか不安なら電話してみるとか。」






電話、か。


玲於くんと電話したことないな

……今日の夜してみようかな





A「 ありがとうございました、ちょっとスッキリしました。笑 」


真希「 ほんと？笑 」


A「 はい！」


真希「 ならよかったけど。またなんかあったら私でよければいつでも話聞くからおいで。笑」


A「 ありがとうございます、心強いです。笑 」





本当に素敵な先輩

こんなちっぽけな不安を親身になって聞いてくれるんだよ？


もう私一生真希さんについていこう







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