狂乱を舞う 【文スト】【男主】

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それから数十分経った時

入り口から砂色の外套を着たワカメ髪の長身の男性が「おはよぉ…」と言って入ってきて国木田さん(兄ちゃんに聞いた)に説教されていた

…が,僕に気づいた瞬間光の速さで近づいてきて手を握られた

…え,なに？

「なんと美しい…どうか私と心じゅuブフｯ…！？」

「…あ」

思わず拳をワカメさんの鳩尾に入れてしまい,まぁ仕方ないと事を片付ける

「ごほごほっ…なんだいいきなり…」

「お前が女だって勘違いしたからだよ太宰…

この子はれっきとした男だ」

兄ちゃんがそう言って諭吉の羽織を脱がす

なんとまぁ男らしい極道のような着物でしょうか…←

「まぁ取り敢えず全員集まったことだし自己紹介しようか！

はい皆！ちゅーもーく！」

そう兄ちゃんが呼び掛ければ皆動きを止めて此方を見る

…緊張するなぁ

「…僕の名前は三島由紀夫

昨日諭吉…社長から倒れていた所を助けられ,身内が居ないので社長の養子になりました

好きなものはピアス,嫌いなものは遊び人です

宜しくお願いします」

そう言ってお辞儀すれば何故か皆太宰と呼ばれた人を見る

「太宰さん…早速嫌われの枠ですね」

「御愁傷様」

「ねぇ…皆して酷くないかい…？」

それを見て思った

…太宰さんとは絶対関わりたくない

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