狂乱を舞う 【文スト】【男主】

１５. ページ15

それから約半年ぐらい其処に居続けた

その間に森さんが僕をお風呂に入れるとき初めて僕が男児だと知ったらしいが…まぁそれでも何故かドレスを着せられた

僕は帰らなかった

理由は闇組織の人にも優しい人は沢山居るって知ったから

あと帰り道が単に解らなかったというのもある

するとある日,銀髪の日本刀を持った男の人が着た

森さんと自己紹介をしていたのだが,生憎エリスちゃんと絵本を読むのに没頭していたので聞き逃した

「ん…其処の少女達は…？」

「あぁ,あの青いドレスの子は三島由紀夫…近くで迷子になっていた少年だ」

「え,少年？」

という会話が聞こえるが無視

無視しないとすぐに殴りかかるからな

すると男の人は僕に近づいて頭を撫でてきたので,それでも無視を続けると流石に拗ねられた

「…どうせ俺は猫にも子供にも好かれぬ運命だ」

とか言って

猫という単語が出てきたので猫に変幻して足下に擦り寄ると吃驚された

「ふふっ…ユキちゃんは異能持ちなんですよ

可愛いでしょう？」

「あぁ…だが,この子は迷子なのだろう？

俺が身元を探したいのだが…」

「えぇ構いませんよ」

そういう会話をしていたのは男の人の撫で方が気持ち良すぎて覚えていない僕だった

１６.→←１４.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す