孤独 (ページ10)

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___ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

野菜を切りながら、さっきのことがふと頭に浮かんだ。

…さっきの女の子、可愛かったなぁ。

泣きそうになりながら話しかけてて、本当にふっかのこと好きなんだなって思った。

そんなことを考えていたら、

『いたっ！』

やば、ボーッとしすぎてて指切っちゃった。
あーもう本当バカだな自分。

深｢え、A大丈夫！？今絆創膏取ってくるから！！｣

そう言うとドタドタと階段を駆け上がっていく。

____ｶﾞｯｼｬｰﾝ

…絶対今救急箱ひっくり返したよね。

｢はい、手出して！｣

言われた通りに手を差し出すと、優しくミ〇オンの絆創膏を貼ってくれた。

『ありがとう。』

｢早く治るように、俺が握っててあげる｣

…え

自分でも分かるくらい体温がどんどん上がっていく。

ふっかにバレちゃうし早く手離さないと、

『あ、ほら、みんな帰ってきちゃうから早くカレー作らないと』

｢だーめ！あとは俺が作るからAは座ってて？｣

人参であんなに苦戦してたのに__

って言おうと思ったけど、すごい心配してくれてるからお願いすることにした。

ーーーーーー

｢｢ただいま～｣｣

あ、みんな帰ってきた。

佐｢今日はカレーでやんすか！？｣

深｢A怪我しちゃったから、俺が作ったの！！｣

ものすごいドヤ顔のふっか。笑