要らぬモノ、在らぬモノ 3 ページ13
「・・・・話、ですか？」
「ああ。爆豪少女。君に、聞きたい事が有る。」
笑顔では在るが、空気からして真剣なのだと伝わる。
そんな空気が気不味くて、現実逃避を兼ね、一旦空を仰いでみた。
「・・・・・」
だが直ぐオールマイトの圧に観念し、力無く頷いてしまった。
「・・・・・・・・・聞きましょう。」
声も気持ちと比例し、声量は全くと言って良い程出なかった。
「そ、そうか。」
「ほっ」と安堵の溜息を零すオールマイト。
緊張が解れた様だ。
あ、知ってます？
手の平に「人」っていう文字を書くと、緊張が解れるんですよ。
え？皆さん知ってるんですか？
あぁ、そうなんですか。
偶に「犬」って書く人が居るんですが、何か効果有るんですかね？
って、違いますよ。
若干趣旨がズレている事に気付き、思わず悪い方の溜息が出る。
首を小さく横に振り、邪念を退散させる。
「それで、何を聞きたいんですか？」
少し投げやり口調になってしまった。
気にしないで下さい。
ご愛嬌です。(使い方合ってます？)
「・・・・・き、」
木？気？期？黄？
あらゆる漢字が有るが、どれが正しいのか。
けど多分、上の四つは少なくとも違う気がする。
「＿＿＿＿＿＿き＿＿わた＿＿＿＿る・・・」
ボソボソと喋るオールマイト。
何時もの陽気なメリケン君は一体何処へ行ってしまったので？
尚もモゴモゴ話すオールマイトに、少しの苛立ちを覚え、つい低い声で放ってしまった言葉。
「・・・・・前も言ったと思うのですが、もう一度言いましょう。
時間を掛けるのもナンバーワンなんですか。」
威圧的に言ってしまいましたが、其処は“ご愛嬌”で許して下さい。(二回目)
オールマイトを見ると、顔面蒼白で口を震わせていた。
すいません・・・・・。
少しイライラしただけなんです。
悪気は無いんです。
オールマイトへの言い訳を沢山作成していると、おずおずと口を開いた人が居た。
次に発せられた大声に、私は目の中の瞳孔が開きまくった。
「＿＿＿＿＿こ、これからの君の護衛は！私がするぞ！！」
「ふぁ？」
変な声も、これまたご愛嬌。(そっとしておいて下さい)
って、いやいやちょっと待ちなさいな。
「護衛は政府が派遣してくれています。
そもそも、貴方はＮｏ,1ヒーローで、私は只の一般人。“たかが一つの誘拐事件”に、貴方の手を煩わせる訳にはいきません。」
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ベル(プロフ) - めっちゃ続きが気になります (2019年8月7日 13時) (
レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮桜(プロフ) - ゆっくりでいいので更新頑張ってください！！応援してます！！ (2019年7月22日 7時) (レス) id: 910bb70429 (このIDを非表示/違反報告)
ろろみー - 続きが,,,気になる！ 更新待ってます! (2019年5月22日 17時) (レス) id: cdcb3e59b3 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 本編更新停止似ならなければいいんじゃないですかね？ (2019年5月2日 8時) (レス) id: 57d839eeab (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - 凄くいいと思いますがこちらの作品がまったく進まなくなるのかと少し心配です。 (2019年5月1日 17時) (レス) id: 67d1cef2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四面楚歌 | 作成日時：2019年3月24日 13時
