一人と一人の贖罪 2 ページ18
お互い、沈黙の時間が続いた。
それから数分後、かっちゃんが口を開いた。
「・・・・俺、優己に酷ぇ事、言っちまっ
た。」
「どんなこと・・・？」
恐る恐る聞いてみるが、実際は大方想像出来た。
「・・・・・・・無個性のクズ、とか。」
「え・・・・？」
「ゴミとか、雑魚とか・・・・」
「・・・・・」
「生きる価値ねェとか・・・」
「・・・・かっちゃん、それは・・・」
此処までは、想像していなかった。
何時も僕に言っている事と、全く同じとは・・・・
「・・・・・優己、泣きそうな顔で
『ごめんなさい』って言ってたんだよ。
・・・・なァ、デク。
俺、兄貴失格だよな・・・・？」
涙混じりに言ったかっちゃん。
最後は、ほぼ聞き取れなかった程に、小さく言った。
何時ものかっちゃんなら信じられない事だが、かっちゃんは優己ちゃんの事になると、何時もこうなのだ。
「・・・・・かっちゃん・・・
それは・・・・その・・・」
僕は、言葉に詰まった。
何と言えば良いのか。
そもそも今の状況だってよく分からない。
日頃から僕を苛めているかっちゃんが、急に僕を呼び出して、優己ちゃんの事を相談されるなんて・・・・
信じられないが、現在僕等は公園のベンチで、二人仲良く(？)並んで座っている。
「・・・・・大丈夫、とか
言ってあげたら？
い、今謝っても遅くはないと思うよ？」
「・・・・・」
かっちゃんは、僕の意見を黙って聞いていたが、終わると同時に首を「ブンブン」と横に振り出した。(風を切る音がした)
「・・・・あいつ見ると、どうしても
嫌な事言っちまう・・・・
口塞いでも無理だ。」
「断言出来る程に・・・・？」
「・・・・・・」
かっちゃんは、今まで見た事ないような、悲しそうな顔をしていた。
その顔を見て、僕は何か言ってあげたかったけど、頭の中は考えれば考える程真っ白になってしまう。
どうしようか、と僕も真剣に悩み出していた時に、かっちゃんが
「・・・・・・約束、したのに・・・」
「え？」
今度は全く聞き取れず、聞き返してしまった。
「・・・・っんでもねぇわ、クソが！！」
顔を真っ赤にしたかっちゃんが、何時もと同じ様に僕にキレる。
だが直ぐに、先程迄の顔に戻る。
「・・・ても・・き・・ってやる・・・」
「かっちゃん？」
途切れ途切れに聞こえた声を、僕が聞き取れられる筈も無く聞き返した。
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泉桃花クラスタ - 爆豪君って難しいキャラですよね…夢主様を守りたいって思ってるのに逆に傷つけてしまったり…爆豪くんが素直になれる日が来るといいですね！ (2019年7月25日 21時) (
レス) id: 1a879c682f (このIDを非表示/違反報告)
♂ｒｅｏｎ♀(プロフ) - 琴琶さん» けなされたとは？どこに貶される要素がありましたか？このコメント欄に四面楚歌の読み方の最初の文字はこ、ではなくし、ですよ。あなたの言っている意味がまるっきり分かりません (2019年3月26日 11時) (レス) id: 49359375a8 (このIDを非表示/違反報告)
琴琶 - けなされた…。(泣)まあ、これからも一緒に発狂しましょう！こ…、四面楚歌さんw (2019年3月23日 16時) (レス) id: 57d839eeab (このIDを非表示/違反報告)
四面楚歌(プロフ) - は、はいっ！頑張ります！有難う御座います！ (2019年3月22日 20時) (レス) id: 0dcecdf2b2 (このIDを非表示/違反報告)
琴琶 - は、早くッ！早く更新して下さい！！頑張って！！ (2019年3月22日 19時) (レス) id: 57d839eeab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四面楚歌 | 作成日時：2019年2月15日 23時
