眠り姫 ~目覚め~ ページ15
···二年後··· (ＮＯ ＳＩＤＥ)
白い天井が見えた。
ぼんやりしていた意識が、段々と色付き始める。
耳を澄ませば、横から「ピ・・ピ・・」と謎の機械音が聞こえる。
首を横に向けようとするも、体に全く力が入らない。
死んだのだろうか？
落ちた時の痛みもない。
赤黒いものも流れてはいない。
その代わり、目に映るのは白ばかり。
此等全て、見た事が有る。
此れは、＿＿＿＿病院の設備や器具だ。
白いのは、シーツや天井、壁、カーテン。
生きていたのか。
それとも
生きてしまったのか。
＿＿＿＿その時、床を擦る靴の音が廊下に響いた。
動かない体に無理矢理力を入れようとしたが、矢張り動かないものは動かず、その人が部屋のドアを開ける音を何も出来ず聞いていた。
現れたのは、白い服を着た看護師さん。
一瞬天使かと思ったが、よくよく見れば其れは人間以外の何者でもなかった。
看護師さんは自分と目が合った後、驚いた様に口がポッカリ開いたまま、固まってしまった。
そして次の瞬間＿＿＿＿
「せ、せんせぇぇぇ！！！」
そう言いながら、物凄い勢いで廊下を走って行った。
「此処病院・・・・・だろう？」と、一瞬思ってしまったのは許して欲しい。
案の定、其の看護師さんは、後に来た医師によってきつく叱られていた。
「＿＿＿まず、ご自分のお名前は分かりますか？」
「は、はい。爆豪優己です。」
「では、ご自分の家の住所は？」
「・・・・」
「あくまで記憶が有るかの確認です。親御さんにも許可は頂いておりますので、ご心配無く。」
「・・・・✕-✕✕-✕✕です。」
「・・・・はい。それでは、ご家族の事は？」
「父と、母。其れと・・・・兄が、一人居ます。」
「・・フム。では、ご自分の年齢は？」
「十二歳です。」
ボードに今の話を書いていた手が、ピタリと止まった。
医師は看護師と顔を目配せした後、真剣な表情で自分の方を向いた。
「・・・・落ち着いて聞いて下さい。」
「は、はい。」
「＿＿＿優己さん。貴女はご自分の学校の屋上から、飛び降りましたね？ですが打ち所が良かったのか、奇跡的に貴女の体は回復の方向へと進んで行きました。のは良いのですが＿＿＿」
医師は其処で言葉を切った。
そんなに、言い難い内容なのだろうか？
そして、数秒の間を置いた医師は、やっと口を開け言葉を発した。
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ソイク(プロフ) - 名前変更ってないんですか？ (2021年9月18日 2時) (
レス) id: 145d3835ef (このIDを非表示/違反報告)
はな - 名前変換は簡単なのでしてほしいです (2019年12月31日 13時) (レス) id: 32e6686df9 (このIDを非表示/違反報告)
悠吏(プロフ) - もし良かったら、名前変換出来るようにしてほしいです…(´･ω･｀) (2019年5月29日 14時) (レス) id: 0ccaf131b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - もっと優己ちゃん出してほしいけど、原作見返してるみたいでおさらいになるのでこれも良き。 (2019年2月13日 16時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
アカヤ - 毎日チェックしちゃうくらい大好きです！これからも頑張ってください！！ (2019年2月12日 18時) (レス) id: 028fbbb864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四面楚歌 | 作成日時：2019年1月18日 23時
