君がくれた夏 ~紫~ (ページ3)

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︎︎☁︎︎

待ち合わせのカフェに着いたはいいものの

どの人か私は分からない

『あの、着いたんですけど、どこに… 』

？「あ、本当？」

待ち合わせの人に電話をかけてみた

？「んとねぇ〜、黒のキャップ被ってるんだけど」

『黒の、キャップ… 』

辺りを見渡して見れば、

カフェいる人達で黒のキャップを被っている人は1人だけだった

そして、その人はスマホを耳につけていた

『あ、多分、見つけました』

？「じゃあ来て〜」

電話を切って黒のキャップの人の方に向かった

『あの、』

？「あ、Aちゃん？」

『はい』

？「じゃあ座ってー」

『失礼します』

いきなり下の名前を呼ばれてびっくりしたけど

この人すごくイケメンで、多分結構若い

？「あ、俺健太って名前ね」

『健太さん、』

健「ん、そう歳離れてないと思うよ笑」

『そう、なんですね』

健「じゃあ、早速聞くけど」

『はい』

健「住み込み、親御さんから了承得てる？」

『はい』

健「ん、なら大丈夫だね」

健「あと、他のバイト生ね俺の知り合いの子達なんだけど」

『はい』

健「 4人いるんだけど、全員男でさ大丈夫？」

男、女1人に対して、他全員男か

でも、進学のためなら…

『大丈夫です、ちなみに歳とか聞いてもいいですか？』

健「全員Aちゃんと同じ歳だよ」

『分かりました、』

健「本当に大丈夫？」

『大丈夫です笑』

同じ歳ならまだ安心感はあるから大丈夫だと思った

健「いやぁ、偉いねぇ進学のためにって」

『まぁ、笑』

健「そこまでする理由あるの？」

『え？』

健「進学までして、将来したいこととか」

初めて聞かれた、別に深く考えたことがなかったから

将来したいことなんて、特になかった

『まだ考えてないです、大学で見つけようかと』

健「そっか、じゃあ明日からお願いね

また明日7時にここに来てくれる？迎え行くから」

『分かりました』

健「じゃあ俺帰るねー」

『はい』

なんか、あのチャラさ…凄く不安だけどしっかりしてる部分は

多分あるから、きっと大丈夫なはず

不安を抱きながらも家に帰った