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︎︎☁︎︎
『 話って、 』
深 「 いや特にないんだけどさ笑 」
『 なにそれ笑 』
深 「 あ、なんでさ海のバイト? 」
『 え? 』
深 「 なんでかなーって普通に 」
『 給料が良かったから、進学金貯めたくて 』
深 「 すご!親は?出してくんないの? 」
『 うん、まぁ色々あってね 』
深 「 聞かない方がいい?その話 」
『 別に聞いてもいい話だよ笑 』
深 「 じゃあ聞くわ笑 」
『 うん 』
深 「 親と何かあった? 」
『 あったってゆーか、母親が男遊び酷いってだけ 』
深 「 あー、そういうこと 」
『 母親のこと好きじゃない、から頼りたくないの 』
深 「 そっか、そっか 」
深澤くんはそう言って私の頭を撫でてきた
深 「 じゃあ代わりに俺に頼りなよ 」
『 そんな、笑 』
深 「 Aちゃん色々溜め込みそうな子だし 」
『 そんな事ないよ 』
深 「 無理して隠さなくていいよ俺の前では 」
『 …… 』
深澤くんの方に顔を向けると
彼はどこか苦しそうで、寂しそうな顔をしていた
深 「 ね? 」
『 ありが、とう 』
深 「 うん笑 」
深 「 じゃあ部屋戻んね! 」
『 うん 』
深 「 おやすみ 」
『 おやすみ 』
初めて、誰かに頼っていいよと言われた
そんな彼にまた私は恋をした
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作者名:ゆっこ | 作成日時:2022年9月24日 15時