君がくれた夏 ~紫~ (ページ18)

今日:6 hit、昨日:9 hit、合計:50,916 hit

16 ページ18

︎︎☁︎︎

いや、海に入ったはいいものの泳げないって言ったじゃん？

みんな普通に置いてけぼりで泳ぎ行ったんだけど

あれー笑

浮き輪だけを持って棒立ち状態の私

浮き輪で流されるって想像もしちゃうから

余計に入れない

やっぱ戻ろうかな、浮き輪だけを持って海の家の方に帰ろうとした

？「お姉さんひとり？」

『っ…！』

目の前には知らない人。

身長高くて3人組

いや、だれ

『ひとりじゃないです』

？「でも今1人じゃーん」

『友人がいるので』

？「どこにいんの？その友人」

？「その友人とも遊ぼうよ〜」

『結構です』

？「いいじゃん行こ」

男共は急に私の腕を掴み引っ張ってきた

『やめてっ、』

？「そんな抵抗しなくてもいいじゃん？笑」

『手が汚れるので離してください、汚い』

？「はっお前」

『離してください』

これでもかってぐらいに私は睨みつけた

そしたら普通に離してくれて去って行った

まだ、あの人達だったから良かったのかもしれないなぁ

？「ふはっAちゃん最高！」

『え？あ、深澤くん』

深「男から絡まれてたから助けようと思ったのに笑」

『いつから見てたの？』

深「ちょっと腕引っ張られてた時」

『いや、助けてよ笑』

深「ごめんごめん笑」

『んもう、笑』

深「俺達も置いてってごめんね」

『ううん』

深「よし、入ろっかー」

深澤くんはまた私の手を取りみんなの所に向かった

さっきの男共とは違って、優しく手を取ってくれた