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インターホンを鳴らし、ドアを開けた
ソファから動くなと言ってあるし、彼が迎えにくることはできないが、いきなり入るのも可哀想だからだ
「北山、入るよ」
リビングの扉を開けると、その先には壮絶な光景が広がっていた
辺りのものは全て床に落ち、ガラスの写真たては粉々になり、落ちたそれに触れたのか、北山の手のひらから血が流れているのがわかる
当の本人は息を乱しながら、嗚咽を流して泣いていた
「北山」
「あっ、アッ」
虚ろな目が、宙を見上げる
視界に俺は入っているはずなのに、彼がそれを捉えることはできない
叫び続けたのか、聞こえる声は枯れていた
下から顔をすくい、もっちりとしたほおを両手で受け止めた
親指で涙をぬぐっても追いつかないくらい、次から次へと涙は流れる
「うぐっ、目が、目が見えない」
「うん、そうだね」
「おっ、俺もうキ スマイにいれないのかな」
「7人でキ スマイって言ったのは北山でしょう？」
「っ、でもっ、目見えなかったら歌うことも踊ることもできない」
「そうだね」
「だからっ、俺っ、もうグループにはいられない」
「歌えなくても、踊れなくても、北山は北山だろ。ずっといればいい。実質活動停止になっても、やめさせないから」
北山がもう活動できないことは分かりきったことだった。それはどうやっても覆すことのできない真実だ
でもどうしてもグループを脱退させることは、俺だけじゃない、他の奴らも許さないだろう
こいつからキ スマイを奪ったらいけない
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ばなを(プロフ) - ありがとうございます！不束者ですがよろしくお願いします(^^) (2018年9月19日 2時) (
レス) id: a966f57933 (このIDを非表示/違反報告)
みむちゅん(プロフ) - ばなをさんはじめまして。 昨年ばなをさんの作品を見させていただいていたのですが、一時的に公開してくださりまた見ることができました！！ ありがとうございます。陰ながらばなをさんを応援しておりましたので、とても嬉しかったです。これからも頑張ってください！ (2018年9月17日 10時) (レス) id: e8c437355d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばなを | 作成日時：2017年5月24日 21時
