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「撮影開始しまーす」







スタッフさんの叫び声を聞き、ゾロゾロとメンバーは動き出す。北山も声で起きたのか、目を開けたがぴくりともしなかった







「おい、なに、ドッキリ?」



「なにいってんのミツ、早くいくよ」






宙を見つめたまま動かない北山を笑いながら二階堂が腕をひいて上半身をあげさせた。








「なあ電気つけろよ、何にも見えねえんだけど」



「は?なにいってんのこんな明るいじゃん」









半笑いしながら二階堂を責める北山の姿をみて全員が固まった







焦点がどこにも合っていない









「みつ?」







声が震えるのを抑えられない玉が北山の前にまわり、顔を合わせても焦点は合わない






「みつ、ねえ、これみえる?」








北山の目線に合わせて手を振るが、本人は首を傾げるだけだ









「な、なあ、おれ目開いてるよな?」








さすがにこれがどっきりでも何でもないことに気づいた中、焦ったように北山が聞く









ああ、北山の世界が変わってしまった
どこか冷静な自分は、そんなことを思っていた








.

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ばなを(プロフ) - ありがとうございます!不束者ですがよろしくお願いします(^^) (2018年9月19日 2時) (レス) id: a966f57933 (このIDを非表示/違反報告)
みむちゅん(プロフ) - ばなをさんはじめまして。 昨年ばなをさんの作品を見させていただいていたのですが、一時的に公開してくださりまた見ることができました!! ありがとうございます。陰ながらばなをさんを応援しておりましたので、とても嬉しかったです。これからも頑張ってください! (2018年9月17日 10時) (レス) id: e8c437355d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばなを | 作成日時:2017年5月24日 21時

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