A、B、C！【TH】- 犯人はあなた -

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◆ ページ10

ユンギさんの部屋出てマネージャー部屋に戻りながら、スマホを見たら、テヒョンさんからメッセージが入ってた。

TH「いつならAの家に、行っても良いの？」

キュンって胸のときめきが、なんだか昨日よりもリアルに響いた。

でもね、テヒョンさんてばやっぱり全然飲み込めてない。

私のお家はだめなんだって。

…でもそれなら、どこなら？

どこなら、二人で安心して過ごせるんだろ。

メディアに追われることもなく、サセンに怯えることもなく。

バンタンの存在の薄い地域の海外…

それか、ど田舎？

『あ…待って。そうか…ど田舎…』

あー、ちょっと…ひらめいた。

けど、どうなんだろ。

テヒョンさんは日程さえ確認できたら、きっと大丈夫。

問題は私。

一緒に過ごすのにお休みが欲しいとこだけど、私、まだ働き始めて4ヶ月と半分くらいで、有給発生してないのよね。

休日出勤は給与で精算されてるから、代休とかも無くて、ほんと普通に週休2日が連続して休める時間。

お金はあるけど、休めない。

あっ、ブラック…なとこは、まあ今は置いといて。

ねえ、テヒョンさん私達。

実は仕事がなければ、長期で一緒にいられないって、気付いてた？

私は今気付いたよ。

S「3泊4日で実家に帰りたい？もちろんいいよ！今逃したらAさん次はプライベートでいつ戻れるかって感じだし、行っておいでよ」

困った時は上司に相談するに限る。

そんでもって、二つ返事とかいい上司すぎる。

『それで、ご相談なんですが…』

S「？」

定時で上がった仕事帰り、今日は送るよってセジンさんが言ってくれたから、駐車場に降りてたら、すっと目の前に社用車が止まった。

マスコミ対応で少し暗めのシートがはられた窓が少し下がって、見えた手が手招きしてる。

『セジンオッパ、わざわざありがとうござ…

って、びっくりしたぁ！』

TH「へへ。どっきり成功～？びっくりした？」

運転してたのテヒョンさんだった。