◆ ページ39
『あっ、VIP待遇』
YG「テヒョンに付随してるお前も、そりゃVIPのパートナーなんだ、同じ待遇になるわけだろ？VIPのわがままは聞いておいたら気持ちよく金の卵を産んでくれるんだ。そりゃあ、何でもするだろうよ」
『ははぁ、めちゃくちゃすっきりしました！ありがとうございました！』
じゃあもう要件済んだからって、ドアの前で立ち話してたのをくるっと背中を向けようとしたら、がしっと肩を掴まれた。
YG「でも待って。俺今お前たちが旅行ってはじめて聞いたんだけど」
興味津々って雰囲気を、私は顔ユンギさんに向けないように努めて、受け流した。
『すみません、私もうこの後フライトがあって』
YG「うん。じゃあフライト中は手元あくよね、カトクに詳細くれる？」
『気が向いたらでいいですか？』
YG「せめて時間があればとか言ってくんない？さすがに傷付く」
『お礼はまとめて！お土産沢山買ってきますから！』
YG「思い出話が最高のお土産だけど…いや、まってR 18とかは俺いらないから、面白いとこ後で出してもらえる？」
『お酒のつまみになるものちょうだい、って感覚で人の思い出予約するのやめてください』
ユンギさんは私の返事にケラケラ笑いながらも、私の頭をわしっと掴んで子供にするみたいにがしがし掻くから、これでもセットしてんですってその手を払いのけようとして、
YG「まあ、冗談抜きにさ。テヒョンのためなんだろ？あんたが旅行に行きたい理由」
思わずその手首を掴んだまま、止まってしまった。
YG「みんなわかってんだよ。あんたが自分の恋人気分を味わいたくて二人で旅行したいつってんじゃないってさ」
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年4月22日 2時
