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テヒョンさんの大きな目がキラキラ期待に輝いてるけど、普段から輝くようなお顔さらに輝かしたらえらいことになるから。
眩しくて直視、できないから。
ほら私、覚悟はどうした。
『えっと…いや、あの…私の作った何か、食べたいんですか?』
つい視線を逸らすけど、
TH「食べたくないわけ、ある?どこで作るの。家?」
顎を取られて、
TH「家に行っていいの?」
至近距離。
あ、この距離だとどんだけ輝いてても、気にならない。
だって瞳しか見えな…
『んっ』
ちゅっ、て唇に何か吸い付いて。
驚いた反射で後ろに仰け反りそうになったのを、顎を捉えてた手がいつの間にかうなじごと押さえてて、逃げられなかった。
キスだ。
でもここ会社だ。
てかドユンさんがそろさろ休憩開けるはず…
いいの?
私、抵抗しなくて大丈夫?
ほらね、全然わかんない。
付き合う前ならもちろん押しのけられたけど、付き合ってしまったからには、
私だってキスしたい。
でも、会社だから、『だめだよ』って言うべきで。
この柔らかくて暖かくて、
触れるだけで痺れるくらい、
気持ちのいい唇を、
拒否したりするべきで。
『…っ、ん!』
気持ちよさに思わず喉を鳴らしつつ、頭の中は答えがわからないことぐるぐる回してたら、かぷっと軽く唇に歯を立てられた。
それすら良くて、びくっと肩を揺らしてしまった。
ふ、て唇に吐息がかかって、小さく笑う、愉しそうな声。
…前に、どこかのソファの上で聞いた、上擦って掠れた声が、少し開いた私の口の中に落とされた。
TH「余裕じゃん。A、逃げないの?」
触れたままの唇から、ちろっと熱くて濡れた何かがかすかに触れる。
TH「いいの?俺、先に進んじゃうよ?」
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年4月22日 2時