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お腹に触れてるテヒョンの手が、落ち着いた動きでそろりと上に上がってきて。

私のスポーツブラの胴回りのゴムのとこ、爪の先でかりっと撫でた。

下の骨に響くその刺激に、

『うっ、んっ』

って声を上げたら、それが聞きたいんだってわかるしつこさで、何度もなんどもカリカリするから、その度にうんうん声を上げてしまった。





唐突だけど。



ユンギさんに相談して、私が怖気付いてるって指摘されて、その理由に1つ気が付いたことがあって。



恋に無頓着だったから、自分の体にも興味がなかった私なんだけど。

テヒョンさんに愛されるのかって思ったら、風呂場で見た自分の体に愕然としてしまって。


正直、ウエスト細い自信はあるけどそれしかない。

胸もほぼ平らだし、お尻はぺったんこ。


自転車乗り過ぎてたせいか、あちこち程よく筋肉質だし、今仕事上の理由で無性別なスタイル押し通してるけど、マニッシュってんじゃなくてほんとボーイッシュ。

てかほぼボーイ。



テヒョンさんが、楽しめる体なのかが自信がない。




ないんです。






がっかりされたく、ないんです。







でも、がっかりされる未来しか、想像できなくて怖かった。




覚悟して、なんて言った私の馬鹿。

自分の体を見返す前の、その強気がうらやましいよ。







『テヒョン』



呼吸のためのブレイクをくれたテヒョンの名前を、そっと呼んだ。

その手は、私の胸を今にも包みそうな雰囲気だったけど。




テヒョンが私のお っぱい触る前に、私ちゃんと言わないと。





『私のお っぱい、つまんないかも』







TH「…は?」

聞いたこと無いくらいひっくい声で、返された。

たぶんびっくりしすぎてんだと思うけど、

『てか、お尻とかも』

追加で情報いれておく。

TH「急に、何言ってんの?」






大事な話を、してるんですよ。

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設定タグ:bts , 防弾少年団 , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年4月22日 2時

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