A、B、C！【TH】- 犯人はあなた -

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最後の恋にしてもらうのって、どうやったらいいんだろ？

覚悟は決めたし、『覚悟して』なんて宣言したものの…

ほんと笑っちゃうけど、恋愛履修し忘れてきたもんだから。

可愛く振る舞う方法もよくわからないからいつも通りでいるんだけど。

私は最近、なんだかちょっと迷走中。

テヒョンさんは私の無言を見た後に座り込みをしてるから、機嫌悪くしたのかと思ったら、話しかけると至って普通で、ちょっとほっとした。

私が何も言わなかったこと、気にしてないわけないと思うのに。

優しいな、と思って少し気持ちを緩めた。

試しに、何も考えずに伝えてみようか。

『テヒョンさん』

名前を呼べば、ん？て感じで私を見つめて、スマホを伏せて首をちょこっと傾げた。

TH「なに？」

どんなポーズでも素敵でかっこいいけど、私その顔弱いんだよね。

なんかちょっと、犬っぽくてほだされちゃう。

『さっきの私に会いに来てるって言葉なんですけど…』

『すぐに返事できずにごめんなさい』

本音は、ほんとは。

テヒョンさんが家族に会うのとか、主に土日に動くから、今平日勤務の私の休みと被らないってだけで。

私も、一緒にいたいんだよ。

『…っと、えーと…嬉しいです』

少し照れちゃったけど、伝えられたと思ってほっとしたら、

TH「その気持ちがあるなら、一刻も早く仕事終わらせて？ねえ、一緒に食事でも行こうよ」

て返されて、時計を確認さたらまだ13時…

さっきお昼が終わったばかりだよね？

『今、一緒にランチしたような気がするんだけど、あれは夢でした？』

TH「買ったキンパつまんだだけじゃん」

『手作りの催促ですか？』

TH「えっ作ってくれるの？」

思いの外前のめりな声がして、オフィスチェアの膝起き掴まれて、チェアごとテヒョンさんの方に引っ張られた。