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TH「行きたい！！！行く！！絶対行く！！！！何でもする！！！」
セジンさんと相談して詰めた私の計画を話したら、テヒョンは一も二もなく喜んで、さっきの寂しい風情をすっ飛ばして頭に音符飛ばしてる。
反応が全くうちの弟並みの、まるっきり子供のそれで苦笑しながら、
『なんでもするって、そんな大したことはしてもらわないと思うよ。それにテヒョン変装得意じゃないの？ほら、私と初めて会った時とか』
って言ったら、わくわくを隠せない顔でいひって口を四角にして笑った。
TH「フッフッフ、ああ、そんなことしたなあ。でも女装とかして良いんでしょ？めちゃ楽しみじゃん。新幹線乗るの？」
ガードレールに座ったテヒョンが、正面に立ってる私のウエスト抱きしめながら見上げてきて、その目元にかかった長めの前髪さらっと横に流しながら思わずくすくす笑ってしまう。
きらきら輝きが戻った瞳に私が今どれだけほっとしてるか、教えてあげたいくらいだよ。
『新幹線になると思う。飛行機でも国内線は実は顔認証とかしないから、偽名ができるって話だから、乗れなくも無いんだけど』
TH「…ぎめい」
『前科があるから抵抗がありますかね』
TH「…なんでもします」
ほんとは駄目なんだよ、駄目だから、上の方には俺が責任もつって伝えるからってセジンさんはワクワクした顔してたけど、セジンさんてホント意外性の宝庫すぎ。
ほんとあの顔ですごく大胆な提案ばかりしてくれるから、私の方がほんとにいいのかビクビクしたくらい。
『くちゅんっ』
二人でくっつきながら、いつにしようか話してたけど、山の近くの空気は流石に夏でも冷たくて、私は小さくくしゃみを落とした。
TH「あ、冷えた？ダメダメ。風邪引かないで。調子崩したら予定が台無しになっちゃうよ！帰ろう帰ろう」
誰が私をここまで連れて来たのかな？
そう言いたかったけどスキップしそうなくらい喜ぶ背中見てたら、まあ良いかって、手を引かれるがまま車に戻った。
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年4月22日 2時
