A、B、C！【TH】- 犯人はあなた -

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◆ ページ17

途中大きな橋渡し渡ってそう長くないドライブの後、テヒョンが車を停めた場所は、人気のない高台の路肩だった。

駐車場があるような場所じゃなくて、ほんと道のそばって感じの。

車の外に出たテヒョンが、帽子はそのままにマスクだけ取って、うんっと両手を上げて背伸びをした。

『顔…いいの？』

助手席から降りた私は少し心配になって聞いたら、

TH「この辺全然車通らないから、大丈夫だよ」

って、ここに良く来てるのがわかる、何の不安もないって顔で微笑んでる。

TH「それより、ほら」

指刺した方向に顔向けた。

『わあ…』

橋のライトアップと、目の前に広がる街並みが、きらびやかに輝いている。

なるほど、ここは地上の星が美しく見える場所。

TH「お空の星に比べたら見劣りするけど、見慣れてくると都会の星も、悪くないなって思うよ」

そう言いながらガードレールに腰を下ろして、振り返るように街を見下ろすテヒョンは、さっき感じたのと同じ雰囲気。

寂しいのかな、って側に寄り添って立ったら、私の腰に手を伸ばして傍らに引き寄せられる。

座ってるテヒョンは私の胸のあたりに頭を置いてすりすり額をこすりつけるから、その肩に手を置いてパーマが落ちかけの頭の上に顎乗せた。

弟にするみたいに、ただ寂しさに寄り添う気持ちでぎゅっと抱いたら、腰に手が回る。

夜景は私が堪能して、

テヒョンは私の体温を堪能してるみたいだな。

日々熱帯夜だけど、さすがに山の中腹は涼しくて、互いの体温が心地良い。