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そしたら、ナムジュニヒョンはちょっと呆れたような顔で俺を見て
NJ「待つって…お前、それまでAさんと何もしないでいられるの?テヒョンが落ち着くまで待つっての?」
って聞くから、俺は思ってない答えに戸惑った。
「え?それ駄目なやつ?テヒョンイヒョンが落ち着くまで俺、Aに手を出したら駄目なんですか?」
そしたら、ヒョンはうーん?って顎に拳をつけたまま、首を横に倒して考えて、
NJ「テヒョンが後でお前たちがこの時点で付き合っててめちゃくちゃラブい状況になってたって知ったら、その時の方が俺は怖いな」
って言って、想像したのか皮肉に鼻で笑ったけど。
ヒョンが想像してるテヒョンイヒョン、軽く想像しようとしたけど脳がテヒョンイヒョンの顔にモザイクかけたよ。
どんだけ怖いビジュアル想像した?俺。
てかナムジュニヒョンは物腰も口調も優しいし、何ならニコニコしながら話すけど、さっきからほんとに目が笑って無くて、こっちも怖い。
Aとは年離れてるし、ほんとに娘みたいに思ってたのかなって思ったら…ここ座ってるの背筋が寒くなってきた。
「あの…お父さん」
NJ「ん?」
わざわざアボジで呼びかけたのに、否定しないし。
「俺…その、遊びとかじゃなくほんとに、本気で真面目にお付き合いしたいと思ってますし、もう暴走したりしないって、お父さんに誓います」
NJ「うん。それは誓え。二度とするな。男として最低だし、どれだけ詰まってもだめだ。するならちゃんと付き合ってから、プレイにできる範疇でしろ」
「はい…はい?ん?あ、はい。えと、それでヒョンへの報告なんですけど、できるもんならすぐにでもしたいけど…でも俺まだ、Aから返事もらえて無くて」
NJ「聞いてたよ。Aさんの貞操観念すごく良いけど」
顎につけてた拳から、ぴっと指が一本、俺の方を指した。
NK「お前、押してみな?」
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年4月19日 23時