にばんめの恋 2【JK】- 私の初恋強奪事件 -

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◇JK◇ ページ25

ありえない。

誠心誠意、謝って、真心込めて、告白したのに。

『うん。ちょっと、保留にします』

え、マジで言っての？

バーンって感じで部屋のドア開けて出ていこうとするAに、すがりつくように追い掛けて

JK「なんで！！！！」

って問い詰めたら、Aはさっきのキスの余韻どこにも無い顔で

『テヒョンさんをお断りしたばかりだし、私今仕事忙しいし、ジョングクさんにはもう少し反省が必要だと思うから』

って言って、まだちょっと濡れてたのか、唇とその周りぐいっと拭うA。

ワイルドすぎんだろ。

その話の中身も込みで、さっきの俺にキスされてハフってたかわいい感じの人格どこに落としてきたの？

JK「ぐうの音も出ない！でもなんで！！俺…っ」

Aともっと触れ合いたい、て会社の廊下で叫ぶようなことじゃないこと口走りそうになって、慌てて自分の手で自分の口を押さえた。

並走しながらの俺をAはちらっと見た後に、歩みは止めないままぽつりと、

『ジョングクさん、私土日は普通にお休みなんです』

て。

JK「ふえっ？」

『個人のカトクに私のプライベートの携帯の番号とカトク送ります』

JK「はあ？」

『だから、その…今日は、それで、満足しましょう？』

『電話しよ。今日の夜でも。明日の夜でも』

俺を見上げた、その顔だよ。

いつものAの顔じゃなくて、

ちょっと控えめに、

俺の愛情請うような、

恋する顔みたいな。

『まずはそれから』

じゃないかな？て小首傾げて考える顔。

あっかわいい。

その顔見惚れてたら、やってきたエレベーターにAは乗ってしまった。

『それじゃあね、ジョングクさん』

そう言って手を振りながら、照れた感じではにかんだ笑顔、初めて見た。

最高かわいい。