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『いいですよ、ジョングクさん』
そう告げると、ぱんって弾けるようにジョングクさんのまぶたが上がって、大きくて丸い目が、くりくりっと私を見つめて。
恥ずかしそうに、嬉しくてたまんない顔ではにかんだから、私も自然に微笑んだ。
『キスして、いいよ』
恐る恐る、って感じで私の頬から顎へと指が伝う。
つ、と軽く持ち上げられて、顔が近付くタイミングで私は目をそっと閉じた。
さっきもちょっとしたくせに、キスしてもいいのか躊躇うように軽く触れてくるから、私は声を上げて笑ってしまった。
JK「ちょっと、笑わないでよ」
『だってジョングクさん、態度変わりすぎ』
片目を開けて見上げると情けない顔して私を見つめくるもんだから、私もちょっと勇気を出して。
両手を上げて、
広い肩に手を滑らせて、
その長い首に腕を引っ掛けた。
JK「…っ、そっちの方が!変わりすぎだって!」
『そうですか?いつもの私、こんな感じだと思うんですけど』
JK「…なんなの、もう…」
口ではそう言ったのに、ジョングクさんは素早く私の唇に、しっとりと長めにその唇押し当てた。
触れてるところからぱちぱちと小さくフラッシュが焚かれたみたいに、気持ちいのが弾けて、ぶるっと胸が震える。
でもこんなんじゃ、まだちょっとわからない。
もっと、って強請るように唇押し上げたら、ジョングクさんの喉が不満を言うようにグルグル鳴って、その後。
貪るってこういうこと何だな、ってわかるくらいに、荒っぽくされた。
押し当てたり、
啄んだり、
歯を立てたり、
引っ張ったり。
そんなバリエーションあんの、って感心するくらい。
でも間違いなく気持ちいい、すごく上手なキスだと思う。
だってこんなに息が苦しくなって、胸が締め付けられるように切なくて、足の間にじんじん痺れが走るキス。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年4月19日 23時