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ゆらゆらと、定まらない視線で私の顔の上彷徨って、ピアスに向くとほんとに悔しそうに唇が歪むから。
ピアスを開けられた時は、強い眼差しの意味がわからなくて混乱したけど、さすがにわかるよ。
わかりたく、なかったけど。
でも、なんでそんなことに？
『私、ジョングクさんに何かした？』
まともに視線を合わせられなくて、顔を伏せて問いかけると、ふー…、て長いため息が聞こえた。
JK「俺、Aのこと、認めてなかったじゃん。それなのに強引に、認めさせたのはあんたの方だよ」
『…それは』
JK「テヒョンイヒョンの、て思ってたから距離とってるのもガン無視で、バンバン俺に懐いてきて。普段強気なAが、俺にだけ内緒の相談してくるの、嬉しくないわけない」
『面倒そうな顔してたのに』
JK「面倒だよ！なんで俺があんたとヒョンの恋愛相談なんか受けなきゃいけないんだよ。そんなに暇じゃ、ないんだから」
JK「…でも俺も、聞くだけ不愉快なのに、なんで断れなかったんだろ」
JK「なんで、テヒョンイヒョンが『お兄ちゃん』になったなのが、こんなに腹立つんだ？」
私を強く抱いていた腕が、どさっとソファに落とされて、私は動けなかった。
ジョングクさんが、そんな風に思ってたなんて。
だって私に一番、興味なかったでしょう？
なんでそんな…不良少年が野良猫にほだされるみたいなことになんの。
『私、あなたを無理やりこじ開けるようなこと、してた？』
JK「してた」
してたんだ…
思わず顔を覆ってしまった。
JK「ねえ、何て言ったらこれ以上のことしていいの？」
『…え？』
言葉の意味が本当にわかりかねた。
なんて？
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年4月19日 23時
