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エレベーターが到着して、無言で乗り込んで、ジョングクさんたちが使うフロアのボタンを押すの見守りつつ、無言。
一体何の用事なんだろ、て思ってたらジョングクさんが咳払いして
JK「あの日は本当に、ごめんなさい」
不意打ちで、謝られた。
ひゅ、と喉が鳴って、息が。
チン、てエレベーターが到着したから、私はやっとため息のよう息を吐いて、ようやく呼吸を取り戻した、
心臓が急に仕事し始めて、どんどんと胸を叩くから、胸が痛い。
ジョングクさんはあの話を,蒸し返すつもりなんだと思ったから、体が勝手に緊張し始める。
息を吸うのも苦しくなって、逃げ出したくなってきた。
なんの返事もしない私を咎めもせずに、ただ先を歩くジョングクさんに着いて行ったら、そこはカラオケブースのような部屋だった。
ソファがコの字型に置かれていて、その前にローテーブルがあるだけの、簡単な部屋。
座って、て促されるままに腰を下ろしたら、ジョングクさんの方が、私から少し距離を置くように座った。
JK「…大人しいね。もっと嫌がられるかと思ったけど」
十分嫌がってるよ、て顔中で表現してやろうかと思ったけど、実際自分にそんな余裕があるわけでもなかったから、
『…あなたのお節介なヒョンが、あなたと顔を合わせたら、一度は話聞いてやってって、お願いされたから』
って、ここでこうして座ってる理由を教えてあげた。
ホソクさんが頼まなかったら、こんな状況なんか作らないよ。
忘れたわけじゃないから。
どんだけ、嫌な思いをしたか。
どれだけこの人が、恐ろしかったか。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年4月19日 23時