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昨日宿舎に帰ったら、リビングでジミニヒョンがパンツ一丁の濡れ髪で死んだように床に転がって眠ってて、ちょっと無視できずに風邪引くよ、て声かけたら
JM「テヒョン、振られた」
糸目が浮腫みでさらなる細みの高みに入ったヒョンが、そう言った。
「…誰に」
JM「他にいる？」
他に…他に。
「え？マジですか？」
JM「マジだよ。昨日俺テヒョンの世話すんの大変だったんだから…」
くわわと大口のあくびしながら、ヒョンが説明してくれたことには。
Aにごめんなさいと告げられた直後のテヒョンイヒョンが、ジミニヒョンたちの部屋に乱入して泣きついて、どうにもならずそのまま朝までお酒でなだめ倒したって。
JM「さっきやっと寝たとこだよ。俺は風呂してここでくたばってた」
俺は昨日は友達の家に行って帰らなかったから、全然知らなかった。
仲良さそうにしてたから、答えるの引っ張るのかと思ってたのに。
夏休み直後ってのがほんと、すがりつくのすら許さない感じがして…容赦ない。
待たせるのが残酷だ、なんて思って悪かったよ。
2年も思い続けてくれたテヒョンイヒョンを、こんなに綺麗にぶった切るなんて予想外だよ。
どっちにしろAがあんまり容赦なくやったから、テヒョンイヒョンは傷が深くて血まみれになって、のたうち回ってて。
そうなることも折込済みで十分わかってての、一太刀かと思うとさ。
俺に相談なしに髪切った時もそうだけど、
こうと決めたら誰がどう思おうと、
傷付こうと、
泣こうと、
かまわないわけ？
Aそういうとこ、ほんと。
まだハタチだから？
それとも性格的なもの？
とにもかくにも合理的すぎて、人間の感情どこに捨ててきたの？って疑うよ。
さあ、でもこれで。
俺の番。
血の海に沈んでるヒョンには悪いけど、俺、ちゃんと待ったよ。
だから良いよね？
Aに、触れても。
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年3月27日 6時
