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◇JK◇ ページ9

ファミコンも無事に終わって、翌日から俺たちは念願の長期休暇に入った。

それでも少し会社に来る用事はあって、マネージャー部屋で仕事してるAとか、廊下で知らない誰かと笑い合ってるAとか見かけたりして。


フーン、ちゃんと馴染んでんじゃん。


ってちょっと感心するやら、外国に就職すること自体すごいのに、さらに自分の部署以外の知り合いまで作れるなんて、人見知りの俺からしたら羨ましいやら、憎たらしいやら、複雑。

今日はマネヒョンと、海外旅行に行きたいけど同行に誰が付いてくれるかって、相談することになってて。

直前に言うなって言れるのは間違いないけど、良いじゃん、思いついたんだもん。


相談前にユンギヒョンの部屋のぞいたら、ヒョンとテヒョンイヒョンが居て、俺が手に持ってたランチのチキンサンドを強奪された。

YG「いやあ、よく出来たマンネだなぁグギヤァ」

ニコニコしながら顔色悪くぱくついてるヒョンに、来年2月にはカムバがあるから、その追い込みしてるってのわかってるから文句は言えない。


長期休暇って言ったって、過ごし方は人それぞれで。


ユンギヒョンはむしろゆっくり製作に打ち込めるから、死にそうな顔してるけどすごく嬉しそう。

休みなのに休まないなんてどうかしてる、って思うけど、いつかヒョンに曲作りのことを聞いたら

YG「出さないと頭パンクするから。業務中・業務外・寝てる・寝てない・食べてる・食べてない・生きてる・死んでる関係ないの」

って言われて、理解できなさ過ぎて深く考えることは放棄した。



死んだら作曲も何もないじゃんか。

死んでも作り続けてるってこと?幽霊にでもなって?

執念が過ぎるよ。こわ。




俺がユンギヒョンと話してたら、テヒョンイヒョンは無言でそっと俺の手元の袋からチキンサンド盗んでってソファで静かに食べ始めた。

たぶんその手元のスマホで、数日前に発表したばかりの自分のソロ曲が、世界に認知されて行くのを眺めるのに、必死になってるんだと思う。


Aのことを構うのも、忘れてしまっているみたい。




と言うか、多分、忘れようとしてるみたい。




Aがテヒョンイヒョンにお断りしたって聞いたのは、つい昨日のことだから。

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設定タグ:防弾少年団 , ジョングク , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年3月27日 6時

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