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これが許されることなのか確かめたい気持ちで、自分勝手に口にした言葉を、後悔はしていない。
でもさすがにこれ以上視線を合わているのが怖くなって、目を伏せた。
テヒョンさんからの拒絶が怖い。
でももう、出した言葉は取り消せない。
視界の端からあらわれた大きくて男らしい手が、形が良くて太い指が、私の顎をそっと捉えた。
強引にではなく、ゆるやかに流すような柔らかさで顔を上げさせられて、見上げた先にあったのは。
まるで初めて私が目の前に現れたのかって感じの、驚きに満ちた顔。
ああ、この顔一度見たな。
私の実家で、テヒョンさんと二人になった時に。
私が女の子だったって、認識した時の顔だね。
今度は一体、私の中の何を見付けたの？
TH「いつの間に、そんなひどい事言う女の子になったんだろう」
言葉は非難めいているけど、意外なくらい拒絶は感じられなくて。
本当に、ただ驚いたような顔で言うから、
私はぽろっと
『それはね、私が』
『傲慢な、人間だからなんですよ』
誰かに言われた言葉だけど、うん。
今は私もそう思う。
『テヒョンさん、もう一度私と友達になって』
今度はちゃんと目を見て言った。
びっくりした目が、更に見開かれて、戸惑うように揺れた。
だって、最初に採用試験受けた時は、もし受かったらテヒョンさんに会えるかなって。
こんなに私を呼んでくれるなら、きっと。
また会えたら、もう一度仲良くなれるかなって思ってたから。
勝手に恋心を持ち続けたのはテヒョンさんの方で、私はとっくに諦めてたよ。
今、テヒョンさんが私への恋を諦めるなら。
最初から、やり直せるなら。
『今度はジンさんじゃなく、ちゃんとキム・テヒョンさんと友達になりたい』
『駄目？』
＋＋＋＋
続きます。
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にばんめの恋【JK】- 私の初恋強奪事件 -
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年3月27日 6時
