にばんめの恋【JK】- 私の初恋強奪事件 -

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◆ ページ30

HB「わかった。セジンヒョンと話すから、ちょっと待ってて」

ホボムさんがあんまりあっさり承諾するから、私は思わずパチパチ目を瞬かせてる間に、セジンさんに連絡してどんどん話が決まっていって。

HB「とりあえず海外事業部の営業部が来て欲しいって言ってるから、明日からそっち行く？」

『…私が決めて良いんですか？』

そこいや、って言ったら他探してくれそうな雰囲気で、戸惑いしかない。

ホボムさんは困ったように苦笑して、セジンさんに何か話して電話を切ると私に向き直って肩をすくめてみせた。

HB「セジンさんもそうだと思うけど、俺Aさんに会社辞めてほしくないんだよね。だから、とりあえずすぐ入れそうなとこ提案はしたけど、行きたいとこ行っていいよ？庶務でも総務でも仕事は山積みになってるから、どこでも選びたい放題」

ぐっと、奥歯に力入れてないと泣きそう。

あー、サブマネは最初はめちゃくちゃだあって思ったけど、やりがいあって周りの人もこんないい人ばっかりだってのに。

ほんと、もっとがんばりたかった。

『海外事業部の営業部で、お願いします』

H「ヤァ！佐藤さん結局こっち来ちゃったの～？サブマネ辛かった？我慢できなかった？てか入社した時女の子だと思ってたのに、実は男の子だったオチ？」

『ハラムさん、まずは優しい言葉から掛けてもいいと思います』

翌日、マネージャー部屋の自分のデスクの整理して、荷物を持って別フロアの海外事業部に行ったら、もはや記憶が遥か彼方の、私を空港から会社まで送り届けてくれたハラムさんが出迎えてくれた。

印象深かったからさすがに忘れたりしないけど。

たしか…いつか殴るって思ってたような。