◇ ページ25
俺は事情聴取かって雰囲気で、椅子ではなく地面に正座を強いられて、白状しろって2つの無情で恐ろしく冷たい視線に締め上げられた。
「…ピアスを…」
言わなきゃ一生この部屋出られなさそうな雰囲気だから、もうほんと渋々、墓場まで持ってくつもりだったことを、俺は口からどろりと吐いた。
HS「うん?ピアス?」
「開けたいって言うから、俺が開けました」
HS「…それでなんでこの事態になんの。平和的な話じゃんか」
拍子抜け、て声がするけど、俺は伏せた顔を上げられない。
正座した膝の上に置いた手、ぎゅっと握って次の言葉の準備をする。
ユンギヒョンはそれを見たのか、雰囲気で分かったのか、呆れたような言葉をホソギヒョンに言うのが聞こえた。
YG「ホソガ、んなわけねぇわ。こいつ多分」
「無理やり開けました」
YG「…ほら、な」
バシンって頭叩かれて、いてって肩すくめたら、バシンバチンって追撃来るたび手の力強くなって、最終的にグーでガンガン殴られた。
位置からしてホソギヒョンなんだけど、わりと真剣に嫌悪と腹立ちを感じるパンチに、自分のしたこと思い知らされて涙腺が緩んできた。
HS「固いよお前!俺の手が痛い!」
「俺はあんま痛くないです」
俺の馬鹿。
もう気分はほとんど反省の涙を流してるのに、反射で反抗してしまった。
HS「…ユンギヒョン、あのギター借りていい?」
YG「おーい、流血沙汰はやめてぇ」
ご立腹のヒョンと、心底呆れた声のヒョンたちに囲まれて、俺はこうなったらヤケクソで、
「あとチューしました。」
HS「えっ」
「あとおっ ぱい揉みました」
YG「あっ」
YG「犯人はお前か…」
間違いなく俺です。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年3月27日 6時