◆ ページ13
「開けたいの？ピアス」
聞かれて私はなんと答えたらいいものか、ちょっと答えあぐねていたら、ジョングクさんが、ぽつりと。
JK「俺、やってあげようか」
『結構です』
大体何言うかわかってたのもあって、私はほとんど反射で被せ気味に即答してた。
てか、手を離して欲しい。
あと、断られたって心底びっくりした顔するのなんでですか？
そりゃ断りますって。
そんなパーソナルな行為、どうしてあなたとしなきゃいけないんですかって言ったらまたきっと、治安悪いことになるんだろうから言えない。
私は口をHの形にして黙って腕時計を確認して、わざとらしく声を上げた。
『あ！休憩時間がもうあと5分！ごめんなさいジョングクさん、それ返してもらえますか？』
JK「…俺がやってあげるって」
『へー、私の話聞かないのていですね。いいでしょう。遅刻したらジョングクさんのせいだっていいますからね。てかその耳見る限りプロっぽいですけど、自分で開けたんじゃないですよね？大丈夫です。病院とかで開けてもらいますからそれもう差し上げますよ』
わーっとお断りの流れで離したのに、ジョングクさんはいきなり立ち上がって
JK「場所変えよう」
って私の手を掴んだままズンズン歩き出してしまった。
私は慌てて手を引っ張るけど、全然引っこ抜けないし何なら力強すぎて引かれる力で手首抜けそう。
『ちょ…っ痛い！ねえ！もうちょっと…優しくして！』
JK「…は？」
ジョングクさんが勢い振り返るから、つんのめってぶつかった。
『は？じゃない、手痛い！』
ばしっと眼の前の胸板叩いちゃったけど、固。
なにそれ、鉄板入ってるの？
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年3月27日 6時
