にばんめの恋【JK】- 私の初恋強奪事件 -

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◇JK◇ ページ1

一旦ソウルに戻った後にAと話をしたテヒョンイヒョンは、どうやらとりあえず答えを保留にされたらしい。

ユンギヒョンに言われて、長期休暇に入るまで明言を避ける、っての律儀に守ってるのがAらしいなって思うけど。

改めて友達から始めます、なんて話聞かされた時は正直、は？て顔したよね。

それなんて傲慢なの？

なるべく期待させないように、テヒョンイヒョンの伸ばしがちな手を器用に避けて、適度に他人の距離で接するってことでしょ？

俺からしたら、好きだって言ってる相手に期待させて待たせるなんて、ものすごく残酷なことすんなよって思う。

て言うか。

テヒョンイヒョンに、早く言ってしまえばいいのに。

ヒョンとの恋は、

もう終わったよって。

はっきりきっぱり言えないのは、

「ユンギヒョンのせいですよ」

ソウルから日本に立つ日、俺の隣の席はユンギヒョンだったから、眠そうに船漕いでるとこにぼそっと詰った。

YG「なにが」

「わっ」

起きてると思って無くて、肩と足が思い切り跳ね上がって膝に置いてたスマホ吹っ飛んでった。

不運にもそれががつんと頭にあたったジミニヒョンが俺に怒って殴りに来て、しばらくワーワーしてしまった。

必死になだめて、手持ちのおやつを献上したらそれをバリバリ食べながら静まってくれて、ホッとしてたら隣から

YG「俺のせいって、なにが」

って。

いいじゃん、もう時間経ったんだから忘れてよ。

俺が黙って、手元に戻ってきたスマホを弄ってたら、ユンギヒョンは何かを察した雰囲気で

YG「ガキ同士が恋愛してんだよ。ある程度は管理が必要だろ」

だって。

どういうこと？って聞きたかったけど、テヒョンイヒョンとAでガキなら、俺だってガキの内なんだろうって思うとムカついて、聞き返さなかった。