にばんめの恋【JK】- 私の初恋強奪事件 -

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◆You◆ ページ5

7月の大きな予定が全部終わって、ソウルでの通常業務に戻ってから。

相変わらずの忙しさに行き着く暇もないままに、ほぼテヒョンさん専属の同行マネしてる。

今日はメンバーのほとんどがオフで、私は内勤の日だから朝から会社でパソコンと電話業務をこなしてて、の昼休憩。

『ヤンニョムチキンクリームチーズキンパください』

食堂のお弁当コーナーで、日替わりキンパを、頼んで頬張りつつ。

私は電書でぽちぽちと、反抗期、対策、育児についてのハウツー本で良さげなのをずっと探してる。

思春期の子に本当に手を焼いた時の処方箋33…あ、これ良さそう。

ん、待て待て、大人の反抗期の対処法ってのもあるの？

大人になっても思春期な女子たち？

あー、ジョングクさんちょっと女子なとこもあるからな。

ポチっと…

「何してんの」

『わっ！』

いきなり後ろから声かけられて、手にしてたスマホがつるんと手から飛び出した。

空中に浮いたそれを、ぱしつと掴んだ手が、特徴的な太い腕。

ほぼ誰なのかは確信してたけど、私は顔上にあげて、のけぞるように腕の主を確認した。

『…ジョングクさん、もう反抗期はやめたんですか？』

JK「…何それ？…何これ？こんなの読むの、あんた実は子持ち？」

私のスマホをキャッチしたジョングクさんが、画面見て不愉快そうな顔してる。

ついでに声も不機嫌そうだ。

話しかけてきたと思ったら、「あんた」なんだね。

心の距離、感じるなあ。

…私もう、二週間くらいその態度されてんだけど。

そろそろ、さすがに

『ねえ、なんで私にそんなツンケンしてるんですか？

私ちょっと寂しいよ。

お兄ちゃん』

唇がにゅっと歪んだのわかるけど、繕ってらんない。

久しぶりまともに私を見てくれたジョングクさんが、こんな嫌な態度取るけどほんとは、私のこと嫌いじゃないんだって、わかってるから。

思わず甘えた。