私の初恋強奪事件 -3-【TH】【JK】 (ページ6)

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でもほんと。

ここ最近の皆さんの様子見てたら、私下手したらテヒョンさんのわがままとコネでこの会社に入っちゃったのかと思ってたから。

なんか、すごく安心した。

反動で井上さんにニコニコしてたら、

「A」

って、枯れた井戸の底から響いてきたような低い声で名前呼ばれて、誰かに腕を掴まれた。

驚いて振り返ったら、帽子を目深に被った、ものすごく鋭い目をしたテヒョンさんが居て、後ろの方でセジンさんが慌てて駆けて来るのが見える。

えっ、テヒョンさん？

ここ、到着ロビー…

一般のお客さんが、ちらほら気付いて騒ぎ始めた。

私は、仁川空港の情景を一気にフラッシュバックさせて、ぶわっと一気に汗が吹き出して。

慌てて私の腕つかんでるテヒョンさんを、思いっきり井上さんに押し付けた。

『井上さん！移動車にダッシュしてください！！！』

井上さんがぎょっとしたのは一瞬で、テヒョンさんの手をつかんだ後、見事なダッシュでテヒョンさん連れて到着ロビーを駆け抜けた。

気付いたペンの子がキャーキャー言うのを、ドユンさんとSPの方とで近寄れないように防いだけど、人混みが押し寄せて一瞬で空港内が騒然とした。

の、後。

合流した車の中でで、私とセジンさんとナムジュンさんでテヒョンさんをフルボッコにした。