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一気に半分くらい飲み干していく、ユンギさんの男らしい喉仏が上下するのを眺めつつ、待ってたら。
YG「今までのは、Aさんの状況整理ね。そんで、ここからはあんたの相談事に対しての、俺なりの返答、な」
そう言いながら濡れた口元を手の甲で拭って、ココからが本番、とばかりに私の方にずいっと身を乗り出してきた。
YG「飛行機の中で、テヒョンのこと慰めてくれてありがとう」
『えっ』
前のめりに顔をのぞいてくるから、一体何を言われるんだろ、と内心ヒヤヒヤしてたからすごくびっくりした。
『あっ、いえ、心配だったから…つい、その…』
機内でのやりとりも、ある意味、テヒョンさんに気を持たせるようなことだったと思うから、今となってはほんと。まじで。
やって良かったのか、疑問に思ってたとこ。
だから余計に、返事に詰まってしまった。
しどろもどろと言葉をこぼしてしまって、そんな私にユンギさんはまたちょっと笑いながら、
YG「俺、結構疑問だったんだよね。そりゃ仕事できるし良い子だよ、あんた。でも、そこまでして欲しい？ってさ」
ってまたざくざく掘り出してきた。
ちょっと待って、私の心をそんな風に掘りおこさないでください。
痛い。
黒歴史に近い記憶と、過剰気味な自意識が痛い。
皆さん、ほんとずっとそう思ってたんじゃないかなって、今さらだけど気付いてますよ。
端的に言って、死にたい。
うじっとしそうになった私の思考を遮るように、ユンギさんは話を続ける。
YG「なんで落ち込むの。聞いて？あんたの機内でのあれ。あれはいいわ。どポジティブなんだもんAさん」
『どポジティブ…それはいい意味で？どがつくのと付かないのに、差はあるんですか？』
YG「変な所ひっかからないでくれる？超ポジって言いたくなかったんだよ、ただの語感だよ言わせんなよ」
『ごめんなさい』
黙って聞いてろ、っていう圧を感じて、お口にチャックした。
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年2月16日 16時
