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そういや、こいつの名前、何て言ったっけ。



テヒョンイヒョンの日本での恩人。

ヒョンたちがズルして、無理やりサブマネになった奴。

そんな感じにしか思ってなかったから、ほんとに名前覚えてない。



JK「あんた、名前、なんだっけ?」



サブマネの人は俺の言葉に、一瞬驚いたみたいで、子犬がSTOP!って言われた時みたいな顔した。



あれ、ちょっとかわいいじゃん。



って、とっさに思った自分の思考を慌てて打ち消して、俺はちょっと緩みかけた口元をぎってまっすぐ引き結ぶ。

サブマネの人は、驚いた顔は一瞬で、ストンって感じで元の顔に戻ると、

『佐藤Aです。ジョングクさんは、チョン・ジョングクさんですよね』

って俺の名前をフルで呼んだ。

「あらたまって、何言ってんの?」

『いやあ、なんか初対面の挨拶みたいだなって思って。握手もしますか?』

「するかよ。馬鹿じゃないの」

『馬鹿じゃないの?はどういう意味ですか?』

「知らない。自分で調べて。韓国語、勉強してんでしょ」

『ジョングクさんは、ちょっと意地が悪いですね?』



それ、本人に直接言う?



ぎょっとして顔見たら、ふって片頬だけ上げる感じで笑って





『馬鹿じゃないの』





「は?」

一瞬言われたことが理解できなくて、わかった瞬間かっと頭に血が登ったんだけど。

そんな俺に、Aはすっとサブマネの顔に戻って

『は、後で翻訳します。今の発音で合ってました?』

だって。

表情変わらないから、からかったのか、真面目に言ってるのかわからない。



「………しらね。トイレ行く。どいて」



押しのけるようにして横通り抜けて、挨拶も無しに立ち去ったけど。





話しやすい。

面白い。


ペンだって言うけど、憧れって言うより俺に対して、ただ「好印象」以上の感情を感じない。




あと、驚いた顔は、ほんと犬っぽかった。





トイレのドア開けながら、さっきのAの顔思い出して、ちょっと笑ってる俺がいた。

◆You◆→←◇JK◇



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設定タグ:bts , ジョングク , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年1月30日 20時

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