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TH「ヒョン、ほんとに」
C「うるさい。仕事に集中してたら気にならないはずだろ」
TH「仕事に集中させたいなら、不用意に仲良くしないでほしいんですけど」
C「しーごーと！！！教えてんの！！！そんな事言うならお前の仕事にAさん付けない。しばらくNG。お前は公私混同すごい」
やっぱり？ですよね。
って思ったけど、私コレなにか言ったら面倒な気がして、ちょっと後ろに下がって、この後の日本語教室する原稿をパラパラ見返した。
内容はメンバーそれぞれの会話劇で、確かに難しいことはないと思うんだけど、これ全部カンペなし？
覚えていくの？
すごすぎない？
『あの、舞台にカンペ流すモニタはあるんですよね？』
チョンホさんとテヒョンさんはいつの間にかふざけるのをやめて歩き出してて、私はその後ろをついていく感じで声を駆けた。
「ああ、あったかな。まあ、無い時は不安なメンバーは手に原稿持っていくよ。公演事故のが怖いでしょ」
なるほど…って、いや、でもカンペあってもこの文章量を、母国語じゃない言語でやんの？
それってほんとに、本当に。
すごいことだ。
『テヒョンさん』
私は思わずテヒョンさんを捕まえて、その腕取ってた。
テヒョンさんはちょっと目を見張って、私の手と、私の顔を視線で往復させて、何か口を開こうとしたけど、遮るように言葉をかけた。
『日本語の会話練習、私、もっと付き合います。いつでも、話してください』
この人達の絶え間ないがんばりに、私ができる、最大限のこと。
彼らが今以上の努力をしようとして手を伸ばす先で、その手を取ってあげられることがあるなら。
『私を、もっと利用してくれて良いですから』
何でもしたい。
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年1月30日 20時
