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『イライラしたと思いますよ。最初の内は30秒で通話切られたりしてましたから』
TH「何そいつ。何様?」
『なんですかその顔。誰に腹立ててんです?昔の話です。お陰様で、無事にこうして…っちょっ』
解かれて、指の間に指が滑り込んだ。
いや、この、あんた。
手、大きいね。
じゃなくて、私も。
しっかりしろ!
ふぅ、と一つ息を吐いて。
私はにこっとテヒョンさんに微笑みかけた。
『無事にこうして、テヒョンさんに文句も言えます。
テヒョンさん、これ、アウトです』
え、て顔してるテヒョンさんの太ももに、空いてる方の手も乗せて、思い切りつねった。
TH「いっ!!!たぁ!!!」
『普段がどうとか知りませんけど、こんな風に未婚の女性の手で遊ぶのはダメです』
力の抜けた手から、ようやく私は私の手を助け出した。
JM「それくらい、アミにはいつでもやってるよ〜」
斜め向こうのジミンさんは、面白がる顔で私を見てる。
『そうなんですね。それは、私の勉強不足です。それなら、私はアミでは無いので』
いつのまにか、私を見ているメンバーと、他マネージャーの方たちにも伝わるように、
『断りなく、女性の手で遊ぶのは無しです。いくら昔、ちょっと仲良かったからって。こういうことは、困ります』
『テヒョンさん、いちスタッフとは、正しい距離でお願いします』
はっきりキッパリ、にっこり言い切った。
それから目を丸くしたまま一時停止してるテヒョンさんから、ぱっと視線を逸らすと、
『お手洗い、どこですか?』
て、後ろ通りかかった店員さんに声かけながら離席すること断って、テヒョンさんを振り返らずにその場を去った。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年1月19日 17時