私の初恋強奪事件【TH】【JK】 (ページ14)

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◆ ページ14

営業用か、美貌をさらに整えらる化粧を施されたその目元とか、無造作でナチュラルな感じのおしゃれ過ぎる髪型とか。

人形かとみまごうくらいの、美しい造作のお顔とか。

その完璧な唇が、ふわっと動いて、微笑んだ。

正直、背後に花でも飛んだんじゃないかってくらいの、

美しい微笑みで、

見惚れた。

あ、これ、あれだ。

アイドルの、キム・テヒョン…

TH「やあ、久しぶり」

その、キム・テヒョンの唇が、

あの日聞いたのと同じ、

私のよく知る韓国人の、

あの人の声で。

しかも、日本語だったから。

つい、口がぽろっと。

『ジンさん』

そしたら目の前の顔が、目を見開いて、それから悔しそうに歪んでしまった。

そこでようやく私は自分の失言に気付いて、はっと口を抑えた。