検索窓
今日:8 hit、昨日:9 hit、合計:188,798 hit

. ページ15

.









重岡「俺の作戦はな、
まずその子に好きなやつを聞くねん、まあ俺は「小瀧が好きなん?」って聞いたんやけど。

それでまあ、違うで、ってなって、じゃあ誰好きなん?、……重岡。

そうなるつもりやってん」

重岡「でもさぁ、俺がすごいんやとおもうけどな、そいつの好きなの小瀧やってんで?」

「………………」






重岡「ほんま、小瀧はいまは女には興味ない言うてるし、そんなら俺にしときっ、て。
俺なら絶対お前を守ってやれる、って
………………言えへんかった」


「重岡、………………それって、」






すべてが、すべてがわたしにあてはまっていく。
もしかして、もしかすると彼はずっと苦しんできたんじゃないかって。

そう思ったとき、わたしの言葉を遮るかのように、重岡が心の底から振り絞ったような切ない声を出す。

こんなのはじめてだった。







重岡「俺にしときやっ、A」







彼がはじめて、わたしの名前を呼んだ。
中学の頃から一緒だった重岡が、お前、じゃなくて。

わたしはなにも言えず、彼の赤裸々な思いに驚く。









重岡「………………俺はっ、ずっとお前が好きやったんやぞ」





わたしの目から別の意味でまた、涙が溢れた。
重岡にしとけばいいかなあ。

そんなこと考えるけど、やっぱり小瀧が好き。
あいつが、小瀧だけが好きなんだ。









.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (409 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1043人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふかひれ(プロフ) - 楓花さん» もちろん!、拝見させていただきます!!!! いや、信じられないです…… わたしが中学生のころそんな文才なかったですもん! 今もあるかどうか……w (2017年8月18日 11時) (レス) id: 065d2f5975 (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - ふかひれさん» あっ、了解です。ちなみにさきほど新作をあけたので、ご覧ください(笑)。え、中学生ですよ?いやいや、才能じゃないですし、罪な女でもないです(笑) (2017年8月18日 10時) (レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)
ふかひれ(プロフ) - 楓花さん» あ、すみません!! お話していただいていたあの長ったらしい名前の者です。 名前を変えました。 (2017年8月18日 10時) (レス) id: 065d2f5975 (このIDを非表示/違反報告)
ふかひれ(プロフ) - 楓花さん» え、中学生なんですか!? それであそこまでのものが書けるなんて…… それはもう才能ですね!! ほんま罪ですよw (2017年8月18日 10時) (レス) id: 065d2f5975 (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - 大宮にある幼稚園児と先生、二人の花さん» わあ、早速読んでくださったんですね、ありがとうございますっ。いやいやいや、中学生なので(笑)語彙力とかまだくそっぱちですよ。虜ですか、わたしは罪な女ですね。こちらこそ、よろしくお願いいたします。 (2017年8月18日 2時) (レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:楓花 | 作成日時:2017年7月3日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。