お風呂上がり*FK

お風呂上がり*4 ページ4

*





俺も隣にもぐりこんで、北山に寄り添う。





「あちー」
「エアコンつけようか」





リモコンで部屋のエアコンをつけて、またぴったりとくっつく。




あちーとか言いながら、俺に大人しく抱かれる北山がかわいくて頭を優しくなでる。





「疲れたね、明日も仕事だし、もう寝よう。おやすみ、ひろ……」
「ん、……」




「たい……」
「ん、どしたの？」




急にたい、なんて呼ぶから、心の準備ができてなくて、頬がゆるんだのが自分でもわかった。





仰向けで寝ていた北山の腕が、するりと俺の首に絡む。
次の瞬間、そっと唇が押し当てられた。




もー、なんでそんな、かわいいことするかな……




はむはむとお互いの唇を唇ではさむようにキスをする。
はぁ、と吐息を漏らすその唇を舌先でなぞると、ぴく、とひろの体が震える。





「……ん、……ねえ、」




キスの隙間からひろの声が聞こえる。




「ん？」





ひろの瞳が少し揺れる。
そして、艶っぽいぽってりした唇が動く。




「…しない、の？」




かわい、すぎる、けど……




「明日も仕事だよ？」
「わかってる、…でも、久々に来た」
「……うー、もう、ちゃんと起きてよね」




かわいすぎる北山に折れて、覆いかぶさる。
俺も、したかったし……




長く、深いキスから始まる。




夜はこれから……




(fin)

あとがき(追記ありです)→←お風呂上がり*3

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