赤い牙*67 ページ17
*
パーカーを脱がせて素肌に触れる。
すでに息が上がっていて、しっとりと汗をかいている。
「…太輔も、脱いで」
「ん、」
宏光が望むとおり、セーターを脱いで素肌で抱きしめあった。
白い肌が、細い体が、なぜかいつもよりも一層愛おしく思えた。
首筋にキスを落とし、ちゅ、ちゅ、と唇を落としながら再び胸元まで下がってくる。
「…口でしてほしい?」
「うん、して……」
「…ヤバ、」
いつになく素直な宏光に、クラクラと脳がやられていくのがわかる。
胸の先端に吸いつき、舌先で優しく転がすと、宏光の指が俺の髪をくしゃ、とつかんで、甘い声を上げる。
「ん、…んん…ッ」
「気持ちいい?」
「ぁ、…ぅ、はぁ…ヤバい……」
困ったように笑った、その色気にヤバいと思ったのは俺の方。
もっと見たくて、宏光のベルトのバックルに手をかけて外した。
下着の上からすでに主張しているそこを撫でつけると、宏光がきゅっと眉をひそめた。
「…は、…ぁ、……っく」
「かわいい、宏光…」
「ぅ、……たいすけ、」
甘えたような宏光の目が俺を捉えて離さない。
吸い寄せられるように唇を重ねた。
宏光の熱い吐息が唇の隙間から漏れる。
その熱ですら俺の体温を上げていく。
カチャカチャと金属音がして、下腹部に手がぶつかる。
宏光の手が俺自身に押し当てられて、俺がするように宏光の手も動いた。
「っはぁ、…ッ…」
「気持ちいい?太輔…」
「うん……ヤバい、」
お互いにだんだんとその刺激が物足りなくなってきて、全てを脱ぎ去った。
ふたりでベッドに向かい合って横になり、それぞれが互いの熱を擦った。
互いの熱が触れるその感覚ですら強すぎる刺激だった。
「…ん、…おれ、もう……っ」
「もう?…本当、感じやすいな」
「太輔の手、…すき……」
快感に○んだ黒い瞳がじっと俺を見つめる。
そんなこと言われて、…もう早くつっこんじゃいたい、なんて思ってしまった。
「…煽りすぎ」
今日は優しくゆっくり、と思ったのに、宏光に余裕があると…どうやらよくしゃべるらしい。
そんなんじゃ俺が持たないので、宏光を一気に絶頂まで導く。
「ぁ、あ、…だめ、…いっ、…ちゃう…」
「いいよ、…気持ちよくなって、俺の手で」
「ん、…う、ぁっ…!」
至近距離でじっと見つめて追い詰めると、宏光の体がびくびくと跳ねて、俺の手の中に欲を放った。
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あこ(プロフ) - 早速赤い牙が更新されていてうれしいです!やっぱり天使なKさんがかわいくてしあわせです。しょこらさんのペースで更新されるのを楽しみにしています。 (2020年5月27日 0時) (レス) id: 2d7ec12d07 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - みちこさん» みちこ様。はじめまして!読んでいただきありがとうございます!ゆっくりにはなりますがまた更新頑張りますので、読んでいただけると嬉しいです♪ (2020年5月26日 10時) (レス) id: 06e5afaa35 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - 初めまして^_^このお話好きで読んでいました。暫く更新なかったようなので更新されてとても嬉しいです^_^楽しみにしていますがしょこらさんのペースで無理なく(^^) (2020年5月26日 8時) (レス) id: c83a8a8018 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - しょこらさんはじめまして!しょこらさんの作品どれもだいすきです!特に熱中症シリーズのFKさんがラブラブで最高でした!赤い牙の続きも楽しみに待ってます! (2019年2月25日 20時) (レス) id: 2d7ec12d07 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - ともさん» まだ書いたことがないのですが、できる限り善処致します!リクエストありがとうございます!! (2018年11月21日 23時) (レス) id: ef72d80421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょこら | 作成日時:2018年11月16日 11時