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七夕の夜に*9 ページ9

*




「えっ、……ほ、ほんとに?」
「ほ、んと、ていうか、お前こそ……」
「俺は、本気だって……」




焦ったような、不安を含んだ藤ヶ谷の表情が、
すっと溶けだしたように笑顔になる。
その目は少しキラキラと輝いていて、涙がたまっているんだとわかった。




「嬉しいっ、俺、本当にずっと、好きだった……」
「…っそんな何度も言うなよ」
「だって、ずっと、言えなかったから……」
「だからって……」
「ねえ北山、抱きしめていい?」




こいつは、文脈を知らないのか?
俺が何も言わずにいると、藤ヶ谷が俺の手をぱっと離して、
俺の体に腕を伸ばす………





ガタッ





が、シートベルトに阻まれる。




「もー、」
「…っ、はは(笑)」




カチャカチャとシートベルトをお互いに外した。




藤ヶ谷の腕がまた伸びてきて、今度こそ捕まった。



甘い匂いのする藤ヶ谷に包まれて、俺の心臓がどくりどくりと震えるのが、
藤ヶ谷に伝わってしまうんじゃないかって思うと、恥ずかしくなったけど、
やっと触れられた愛しい人の体温をもっと感じたくて、俺も背中に腕を回してぎゅっと抱きしめた。

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しょこら(プロフ) - きたのさん» きたの様、ありがとうございます!!読んでいただき、楽しんで頂けてうれしいです…!本当にありがとうございます( ;∀;) (2018年9月18日 1時) (レス) id: ef72d80421 (このIDを非表示/違反報告)
きたの(プロフ) - 過去のお話も素敵ですね。読む手が止まりません。大人だけど少し子供っポイkさんも年下だけどどこか彼より大人っぽくでも可愛らしさもあるfさん、まるっと愛おしいです。 (2018年9月17日 23時) (レス) id: 049911e489 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - nicole155さん» nifole155様、ありがとうございます!メンバーへの相談はさせるか迷いましたが、グループ全員に認められていてほしいという作者の思いから協力してもらいました笑 (2018年8月13日 12時) (レス) id: ef72d80421 (このIDを非表示/違反報告)
nicole155(プロフ) - 七夕のお話とても素敵でした。ガヤさんがメンバーに協力してもらってたのがまた更に良かったです。勇気を出してくれたガヤさんグッジョブです!笑 (2018年8月13日 11時) (レス) id: 5edbe27f7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょこら | 作成日時:2018年7月9日 17時

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