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" 道枝かっこよすぎる "
" うわ〜あれ大阪から来たのほんとに神すぎ "
" ほんと推せるわ〜あの顔面っ！！ "
体育の授業中。
度々聞こえる女の子たちのひそひそ声。
バスケの試合をしている男子を見る
暇な女子たちの輪に私も紛れていた。
" 道枝ジャニーズ入ればいいのに！"
" それな〜絶対推す "
" ね！Aも思わない〜？"
「 えっ…そう、だね 」
突然話を振られて驚く私は思わず肯定してしまったけど。
ちがうよ！ちがうもん、私はガチ恋！！ですから。
推しじゃないですよっ！彼女の座、最近狙い始めましたからっ！
なんて恥ずかしいことは言えずに
心の中で叫びまくった。
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ピーっていうブザービートの音と共に
道枝駿佑くんの放ったボールはゴールへと吸い込まれて行く。
すごい、ほんとにかっこいい。
見れば見るほどずっとかっこよくて
胸の高鳴りは止まらなかった。
「 山下〜俺のこと見てた？ 」
「 見てないです 」
「 うっそ！俺頑張ったのに〜 」
「 残念でした〜お疲れ様ですっ 」
8組の男の子が私の元に来てそう言った。
この人は田口くん達のグループにいる
盛り上げ担当！みたいな子だ。
「 山下は？ 」
「 もう終わったよ 」
「 ボール触れた？」
「 ちょっと、バカにしてるでしょそれ 」
ケラケラ笑ってバカにしてくるから
思わず私も笑ってしまう。
少し前から会えば話すくらいの仲になって
話も弾んできたその時。
『 なあ、俺は〜？』
そう言って会話に入ってきた道枝駿佑くん。
目の前のこの子の肩に腕を回して
私を見つめるその姿に胸がきゅんっと鳴った。
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作成日時：2022年5月27日 18時
