小鳥 ページ9
朝。
チュンチュンとさえずる小鳥の鳴き声が私の目をさまさせる……何てロマンチックな演出には程遠く。
「う〜……、重い……どい……て……」
一向に無くならないずっしりした重さ。
そんな重さが私の目をさまさせる。
私の上には馬乗りになっている結弦がいるだろうとうつ伏せになっている状態でもわかる。
「Aが起きるの遅いの。せっかく彼氏が居るってのに」
堂々と俺ご機嫌斜めですアピールをかもし出す結弦をよそに、私は唸っている。
重い〜、酷い、重い〜の繰り返し。
結局私らは何がやりたいんだ、バカップルか。
バカップル、か。
うわぁ、こうしてみると私すごいことしてるんだなと思えてきた。
世界の頂点に立った結弦とたわいない話をして、お互いに笑うなんて人生何があるか予想できないもんだ。
「あれ、Aがいきなり大人しくなった。何、変なことでも考えた?」
……違う。
とも言い切れず、黙ったままでいると白状しろー!と怒ったような声を出した結弦が私の頭に自分の頭をグリグリしてきた。
「ちょっと!それ地味に痛い!」
足をバタバタさせるとうなじに軽くキスをされてようやく解放された。
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梨羅@年中眠娘(プロフ) - はにー(羽生)君が可愛い!更新頑張って下さい! (2015年3月28日 22時) (レス) id: b2cc6b8383 (このIDを非表示/違反報告)
木戸 蕾果(プロフ) - ゆーさん» 大丈夫ですよ!ありがとうございます!がんばりますね! (2015年2月21日 11時) (携帯から) (レス) id: 0b1523d693 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - キュンキュンです(≧∀≦)更新楽しみです♪インフルエンザ大丈夫ですか?無理せず頑張ってください!!!!!!! (2015年2月20日 17時) (レス) id: e6615b165f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白猫 | 作成日時:2015年2月18日 13時