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堕落の行為だと頭ではわかりつつも、私は何度も何度もその行為を繰り返した。
もちろん学校にはちゃんと行っていたし、学校でもボロが出ないようにいつも通りを心掛けて生活していた。
だから特に問題はなかったし、これで自分が落ち着くならいいと割り切って考えていた。
…私は、甘かったんだ。
「 …ねっ、ちょ…まっ…! 」
こんな行為をしといて言える立場じゃないけど、大体の人は最低限のルールを守る人だったし、嫌がる事を強制してくる人もあまりいなかった。
だからって浮かれすぎていたんだ。
男「 お前とのコト、妻にバレそうなんだよ…っ!
お前がこんなコトに俺を誘う…か…っら! 」
違う、誘ってなんかいない。
そっちが最初に声をかけてきたんじゃないの?
そう抗議したくても、私には喘ぐことしかできない。
きっと、今までの自分の悪徳行為が返ってきたんだ。
「 …ぃや、ね、き…いてって…っん 」
男「 なんだよ 」
「 …ゴム…はっ? 」
男「 してない、っ 」
それだけはやめて、そんな私の願いは音にすらなることなく、ただただお腹らへんに暖かさを感じて、そのまま意識を失った。
気が付けば外は真っ暗になっていて、ホテルには私ひとりだった。
床に投げ捨てられていた制服を着て、急いで家路に着いた。
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作者名:未 | 作成日時:2021年1月28日 20時